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◉◯◉メンタル救世主◉◯◉

精神疾患専門の訪問看護師をしている夫婦のBlogです。

恩を仇で返される?!この仕事の落とし穴でもあり最もストレスに感じる瞬間。

「恩を仇で返す」

恩を受けた人に対して、感謝するどころか害を加えるような仕打ちをする

故事ことわざ辞典

 人生の中でできれば経験したくないことだし、経験しても数えるほど。

でも、この仕事をしていると

 割と起こりうること。

 

そもそも看護師という仕事は綺麗事を並べたら「奉仕」「博愛精神」なんて、自分の身を削っても病の人を助けなさい!!みたいなことって看護学生の頃から刷り込まれていたりします。

だってね、

戴帽式の時に読むナイチンゲール誓詞の一文

「われは心より医師を助け 我が手に託されたる人々のために身を捧げん」

って声を揃えて暗記してろうそく持って誓いますからね・・・

 

いや、正しいことですけどね。

ただ、リアルな話。

看護師の仕事は病院でも病棟・外来でも、オペ室でもクリニックでも診療所でも保健所でも施設でも、そして訪問でも。いろんな場所で活躍しますが、とにかく「患者さんのため」って精神で働きます。でも重労働だし業務時間は長いし濃密だし。やればやるだけ結果が出る事象ももちろんあります。病気を治し自分らしく生きていけるようになる患者さんを送り出すときの気持ちは「やりがい」につながっています。でもやってもやっても結果が思わしくないことだってあります。

患者さんが亡くなったり。

看護学生の頃概論の授業だったかな?看護師によく起こりやすいとされる

バーンアウト燃え尽き症候群

患者さんのためにと身を粉にして働いていても実らなかった時に意欲を失ってしまう心因性の現象。

 

私も過去に何度か近いことは経験しました。

 

と、まあそれは過去の話で、現在精神科訪問看護師としておこるバーンアウト・・・

 

というか、

「あー!!!恩を仇で返すってこのことね!!!」

と怒りをあらわにしてやる気をなくすというwww

綺麗事で片付けられない瞬間とでもいいましょうかw

もちろん、症状がそうさせるので実際の所悪意があっての出来事ではありませんが。

 

Kさん 60代 女性 妄想型統合失調症

訪問開始から1年弱。7年の入院を経て自宅で一人暮らしを開始するにあたり長期入院後なのでサポートも兼ねて訪問。病状悪化のサインは「妄想様言動」

初めから関わっていて比較的関係性もよく関わっており、私が機械に強いことからTVの配線や携帯操作・プリンターのセット・CDラジカセの修理・デジカメの操作方法など様々手を貸しました。

12月の話、年賀状を作るのにプリンターのインクがなくなってしまったからインクを買いたいと。

プリンターの機種番号を紙に書き電気屋さんに持っていく様に伝えたけれどどうも理解できていない様だったので、私が家電量販店で買ってくるよと約束。

インク5本購入後はプリンターへセットし残りのインクは本人に渡しました。

 

翌々日、残りのインクがなくなったと連絡あり

「yomeさんが持って帰ったんじゃないですか?!」と疑われ、他の看護師が訪問しインクがあることを確認し帰るとまた翌日「またなくなりました!yomeさんが盗った」と。。。

 

もう、妄想の対象となってしまうとしばらく姿を見るだけで本人を刺激してしまうことになるので、しばらくはいけなくなります。

 

こんな時、強いストレスを感じます。

「妄想症状だから仕方ない」「私が手をかけすぎたのがいけなかった」「本人に悪意はないんだ」とか、、、

一生懸命解釈を考え、次の訪問へ・・・

理不尽なこともたくさんあります。

境界性パーソナリティ障害自己愛性人格障害の方などは健康な人間関係を築けない障害、他人に共感できないので周囲と摩擦を起こしやすいものです。

そのような利用者さんには、通常の感覚で関わると本人を傷つけてしまいやすいので自分の思いはぐっとこらえて関わってもまさかの返しが来ることも多いです。

Kさんの事例はまだまだ可愛い症例で。

 

精神科看護は、対話が主になります。

本人の顔色や言動、少しの表情変化も大きな変化だったりします。

看護者のちょっとした言動が本人の症状を大きく変えてしまうこともあります。

とても繊細な世界だと思います。

毎回、真剣勝負です。

 

[yome]