心の変化に気づく力と言葉が持つ力
しばらく更新しておりませんでした^^;
訪問看護ステーションこころみは日々訪問と営業周りに駆け回っております^^
とにかく暑いです!!!!信号待ちが辛いです!!!!
さて今日は、私たちの仕事のことを少し。
「精神科看護」のこと。
これは訪問に限らず、病棟看護師や精神科外来の看護師においても多くの看護師が感じること。
精神科看護師の仕事は働く場所にもよりますが、
共通して重要な看護は「心の変化」に気づくこと。
統合失調症の慢性期の方もうつ病の急性期の方も、アルコールや薬物など依存症の方も人格障害の方も、どの疾患の方でも全ては心の変化が鍵を握っています。
どんな場合も、表情や言動などがヒントをくれます。
糖尿病の方の血液が血糖値の変化を教えてくれるように、数値がその人の心の変化を逐一教えてくれたらいいけれど、絶対そんなことはありません。
長年の付き合いがある人だってわからないことを、精神科看護師は短い時間でその人の症状と性格を分けて考え、表情・声のトーン・話の速さ・話す内容・距離感、、、様々なことに留意し関わります。←ザックリいうとね。
例えば、
抑うつ状態の方に、大きな声でギラギラした表情でテキパキと顔を近づけ
「よっしゃー!元気出せー!
頑張って外へ行こー!!!」
なんて、体操のお兄さんのテンションで近づくと・・・・
勘弁してください・・・
となります;;
何がどうしても動けない、前向きになれない相手に前向きを押し売りしたらできない自分を責め始めドンドンどツボにはまるのです。
このように、病気や症状に合わせて看護師はキャラクターを変え患者さんのストレスを最小限に抑える技術を看護師たちは発揮するのです。
(まるで女優のようです!!!)
以前、私が精神科病院を辞め精神科のない病院へ就職した先で先輩から
「精神科しか経験ないの?じゃあ看護師初めてみたいなもんだね」
とエゲツない言葉を浴びせられたことがあります。
『精神科の看護師は患者の話を聞くだけの仕事である』
という認識だったんでしょうかね・・・(残念ナースですね)
当時の私は先輩に逆らうこともなく、苦笑いを浮かべていたように思います。
しかし、ある時高齢の乳がん末期の患者さんで認知症もあり夜間に動き回り、夜勤の仕事を阻止するおばあさんに一晩中ベットサイドに交代で付き添っていました。先輩たちのイライラもマックスになり、私の順番。ベットサイドに行くと、おばあさんから
「なんであんたたちは、ずっと私の部屋にいるんや!?」
と怒鳴られ。
「みんな□□さんのことが心配でしてね。気になっちゃって。迷惑でしたよね?寝たいのにね。」
とそれだけいうと
「心配?そうなん・・・。そんな事ないで。居るなら夜やから静かにしといてな。。」
といいそこから静かになったとき、外で見ていた別の先輩から
「そうなんやな、今の□□さんにはそういえばよかったんだね。精神科経験ある人は言葉の使い方が上手だね。勉強になったよ。」
と言われ、些細なことですが精神科の経験が活かされたんだなと感じ、当時新しい職場でエゲツない事ばかり言われ自信をなくしていたところ、自信を取り戻した瞬間でした。
言葉の力は絶大です。
同じ内容でも言い方ひとつで良くもなるし悪くもなります。
「その人の立場になる」なんて大それたことはそもそも出来ないものです。
だって、実際その病気にならないとわからない事ばかりが現実です。
でも、イメージして「もしかしたらこうですか?」と尋ねる事でわかろうとしていることや、わかりたい気持ちが伝わるし、伝える言葉の技術を磨くことがこの仕事では大事だと思っています。
それを積み重ねることで今度は「心の変化」に気づくことができるようになっていきます。
もちろん、読みが外れることも0ではないし、言葉を間違って選ぶこともあります。読むときはエネルギー消費がハンパない時もあります。変化を読み対応した後は、すごく心が疲れます(気づかないうちに・・・)←自分のことは気づけないのかっ!!!
それでも、言葉が持つ力で患者さんが良い方向に変化して行く姿を見たいので
精神科看護はやめられません^^
伝えたいことが多くて、文章にまとまりがありませんがww
精神科看護師って、かっこいいでしょ^^
なんてね!
はい、これ。言葉はいらないですよね。
暑そうでしょ!
暑かったです!!夏です!!