こころみBlog

メンタルケア専門の訪問看護師のBlogです。

こころみ+mammy care 始めます!

やっと梅雨が来たと思ったら、毎日雨ですが。

「今日は降り続きそうだわ!」ってレインブーツで家を出たら、全く雨に降られないっていうの、なんでだろうなー。無駄に足が蒸れて1日が終わってます。

 

さて、mammy careについて触れる日が来ましたよ。

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社会とのつながりについて考える日々

最近、子供達が犠牲になる事件や事故が続いていて気持ちがざわついてしまいます。

 

川崎の児童殺傷事件

 

子どもの安全確保・学校の対応

十分だと思います。子どもの自由が奪われていく気がしてなりません。

 

被害者家族、学校関係者の報道

そっとしましょうよ。

 

そうじゃない!そういうことじゃない!

根本的な話

今回の犯人に同情の余地など全くもってありません。何の罪もない方々、未来のある子ども達の命を奪う人に何一つかばう気持ちはありません。

しかし、彼の50年の人生について。

 

犯人が自殺してしまったので、真相は闇の中になってしまい、報道では犯人のことを調べ憶測が飛び交っていますが中でも気になるのは

 

《ひきこもり》であったこと。

 

この言葉だけが一人歩きしないで欲しいと。

 

犯人がした事は、人を殺めたことも罪ですが、ひきこもりであったとされてひきこもる人に要注意人物というレッテルを貼るようなことがあれば、私はそれも許せないと思います。

 

私たちは、いわゆるひきこもりとなった方との関わりは多いかと思います。

 

少しでも外に目が向けたり、他者との関わりが出来るよう支援します。

 

外に出られなくなるきっかけは様々です。

家庭が複雑であったり、いじめにあっていたり、仕事や学校が苦しかったり…

 

要するに

『生きづらさ』

を抱えているのです。

 

生きていくことがとにかく難儀で、どうしたらいいのか全くわからず、助けを求める方法もわからず、誰にどう伝えたらいいかもわからず不安と恐怖で行動など出来ないのだと思います。

 

その中で1人悶々と過ごし、同じ思いが駆け巡り、絶望感と共存してる状況で前向きに過ごせるはずもなく。

 

こんな時、寄り添ってくれる家族がいれば家の中だけでの社会が成立したり、

友達がいれば、少し家の外に目が向いていたり。

 

しかし、往々にしてそれすらも確立されていない方も多いものです。

今回の犯人も然り、同居していた叔父叔母とのコミュニケーションはなかったと。

 

それは少なくてもいい。

 

繋がりがあるという事実があるだけで、良くないなにかを起こす時の抑止力となるはず。

 

それが犯罪であっても自らに向けるものであっても、繋がりがあることで、誰かが悲しむと感じたりしてほしい。

 

今回の事件で、沢山のことを考えましたが、この犯人が犯人となる前に出来たことがあったのではないか、もっと地域のつながりがあれば、犠牲者をださずに済んだのではないかと。例えば、私たちのような訪問看護師が、医療や地域に繋げる架け橋となれたのではないか。

もっと、孤独と戦っている人たちと繋がれるシステム作りが必要なのではないかと、答えは出ないですが、地域で働く私たちに課せられたことのような気がします。

 

この事件を、ただ凄惨な事件、悲しい事件と終わらせてはならない。

ここから学ばなければならないと思います。