こころみBlog

メンタルケア専門の訪問看護師のBlogです。

排便コントロールのこと

看護師をやってきて、医療の進歩について行くのもやっとの日々。

訪問などの地域になると余計その部分で、出遅れることは多い・・・たくさん研修や勉強会に参加せねばと思いつつ、日々の業務に追われ・・・とこれは言い訳ですね^^;

 

新しいことを知ることもそうですが、今まで思っていたことが大きな勘違いだったことに気づくことも多いものです。

 

最近、利用者さんの排便コントロールのことで行き詰まり。。

 

80代の男性。

片麻痺もあり心疾患の既往もあり排便困難のため、週に3回の訪問時に浣腸を施行する。

しかし、9月から徐々に浣腸の後の排便と、訪問退出後に再度出てしまうことがあり、奥様がどうしたらいいのか・・・訪問の間に出し切って欲しいとの訴えがあり、看護師もどうしたものかと頭をひねり。

 

そもそも、便が降りてきていなければ浣腸をしても反応に時差も出てきて当然。

高齢でもあるため体調コンディションや運動量・食事量も関係しているのでは?とも思うけれども家族の思いも考えると、もっと排便コントロールに裏付けが必要だなと考え。

 

以前豊中の地域連携のスタッフの集まりで、うちの代表が出会った方のことを思い出し!

 

『DASUケアLAB』さん^^

 

dasucare-lab.themedia.jp

 

代表から教えてもらっただけで私はお会いしたことなかったのですが、DASUケア LABさんの取り組みにはとても興味がありました^^

 

ふと思い出し、不躾ながらメールで相談してみたら、なんとすぐに回答をくださり!!

 

とても丁寧な優しい返答にほっこりしつつ、一つの文面に「ハッ」としました。

 

排便のコントロールは、
「週に何回出た」という回数ではなく
「4番の便が、気持ちよく、痛みなく、残便感なく出ているか」
という便性状のコントロールです。

※4番の便とはブリストルスケールにおける便性状

 

今まで病棟勤務をしている時でもイレウス(腸閉塞)の方などの観察でも

「今日は出たか?」「排便がないのは何日め?」

というのが第一だったように思います。

気持ちよくでたのか、すっきりしたのか、とても重要なことです。

 

介護をする家族の気持ちももちろん大事ですが、だす本人が排便についてどう感じているのか。

見ていなかったなと。

 

また、下剤や浣腸などの処置だけが、排便コントロールではないということもわかりました。

今まで当たり前にしてきたことも見落としていることがたくさんです。

そのことに気づけたこともとっても嬉しくて、DASUケアLABの大関さんに感謝です!

 

みなさん、自分の排便についてちょっと考えて見ませんか?^^