統合失調症の症状 連合弛緩について正しい知識が見方を変える
連合弛緩
連合弛緩は、統合失調症の方によく見られる症状です。
そもそも統合失調症とは、自分の考えを「統合」
まとめあげることが困難になる。 そのため周りからみたら理解できない言動になってしまうのです。
と、ちょっと硬い話になりましたので、事例を交えてお話します
でも、これが分かると、統合失調症の患者さんがどんな状態(
事例
50代女性 統合失調症
元来おとなしい性格で、
訪問では体調のチェックの他にグラウディングとしてアロママッサージや手浴足浴など刺
家庭での介護者は夫。とても献身的で理解されたご主人。
ある日の訪問、ご主人より
「
本人の元へ行くと、険しい顔でブツブツと話しています。
「私一円玉が足りなかったから3つの袋におやつ入れたら添乗員が貰ってくれなくてハーモニーランドに行ったんです。」
昨日からずっとこんな発言をしている妻にご主人はホトホト疲れて
「何を言ってるんだ!ってさっきちょっと怒ってしまったんです…」
連合弛緩とは、
連合(つながり)が弛緩(ゆるむ)すなわち、
論理的につながる思考がゆるんでしまうこと。
なので上記の発言のように、
精神疾患のなかでも、
それは、
しかし、どういうメカニズムでそういう言動になるのか、
では、上記の発言について紐解いてみると。。。
他人の私達からすると何のことだがさっぱりですが、
・ハーモニーランドは昔娘さんを連れて行った場所。
・添乗員というのはご主人が空港のお仕事をされていた関係の話。
・おやつはハーモニーランドに持って行ったもののことです。
など、過去の出来事。
その中でも失敗談が集まっている内容でした。
ご本人は、過去の失敗を幻聴で指摘され、
状況を整理した上で、さてどう対応すべきか。
対応方法
ご家族はわけのわからないことをずっと言い続ける状況に疲れ厳し
もちろんそうなる気持ちはわかります。
しかし、
「この人は敵だ」「悪の組織だ」などマイナスな印象だけが残り、
強い症状が出ている時こそ、邪険にせず話をしっかり聞き安心感を与えることが最善であり、その対応はその後の信頼関係につながります。
この状況では20分ほど話を聞き、
もちろん、
ある程度話を聞き、
このように、一見理解しがたい症状も実際を知ることで対応方法も変わり、そこで湧き出る感情も変わり、それが結果的に患者さんの症状改善につながります^^
※太陽の塔、ここから見る、「見方」もいいものです^^